本日、埼玉県飯能市名栗でおこなわれたWMAの野外救急法のブラッシュアップ企画に参加してきました。
写真は2本目に行われたシミュレーションの様子。傷病者は4名、レスキュアーは9名。内容は後で細かく書きます。
WMAについて詳しくはウェブサイトを見ていただくとして。。。つい先日低体温症の傷病者を扱った身としては同じ資格を持った皆さんと情報の共有ができ、またさまざまな技術の確認や焼き直しもできるため、非常にいい企画だと感じました。
そして早速シミュレーション1本目。設定としては人里遠く離れた場所での交通事故。救急車到着まで40分ほどかかるがそもそも携帯電話も通じないため救助を呼べないという設定でした。私は追突された側の傷病者役のため詳しくは見てないのですがなかなか大変でした。ちなみに私の役どころは基本的にケガ等なくロックされた車内にいる4人の中で唯一最初に意識のある人間なのですがものすごいパニック(急性ストレス反応)で外からの呼びかけに全然反応しない。ようやく反応してロックを開けた後は騒ぎすぎて喘息が出てしまうというもの。アカデミー賞ものの演技をみせました(笑)。
ちなみに頭のケガのメイクシーン。
可能な限りのリアルさを追求します。
昼食もビデオでシミュレーションを振り返りながら。情報の共有をしながらの濃い時間でした。
午後は表紙のシミュレーション。クライミング中に一人が蜂に刺されて墜落。ビレイヤーはその衝撃で飛ばされて右手中指を切断。あとの二人は落石に合って一人は頭を打っており外傷性脳損傷の疑い。もう一人は左わき腹に内出血があり激しい痛みを訴えているというものでした。私は今回IC(インシデント・コマンダー)現場の総責任者とでも言いますか司令官的役割と言いますか。。。とにかくリーダーです。
あまり傷病者自体には近づきすぎず、全体を見通しながら人員配置や搬送などの指示を出していきます。処置そのものはそれぞれの傷病者に着いたファースト・レスポンダー(第一責任者)に任せます。
なかなか大変な仕事ですが何とかやり遂げました。あとになって考えればもう少しこうすればよかったとか思うところもあるのですが今後の反省材料にします。
仕事上ほとんどの場合がマンツーマンでレスキューすることが多いのですが、チームレスキューのやり方も把握しておけばいざという時に役に立つと思います。
また、機会があればこういう企画に参加したいと思います。
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