先日のウクライナからのお客様を無事槍ヶ岳にご案内したあとは7月30日から常連さんのSさんとともにバリエーション祭りしてきました。初日は上高地より徳沢までのんびりお散歩。翌日からのハードに日々に備え英気を養っていただきました。
さて、翌31日の予定は、奥又白池から前穂北尾根5・6のコルを越えて涸沢までです。徳沢から奥又白池まではよく踏まれた普通の道です。といっても強烈な急登ですが…。
奥又白池より北尾根6峰方面を望む
続きます。
奥又白池をあとにして前穂北尾根5・6のコルへと向かいます。この道は一応「中畠新道」と名前は付いているのですが、全く整備されてはおらず登山地図にも載っていません。ルートファインディング能力及び悪場の通過能力が求められますのでバリエーションルートに準ずる扱いでいいでしょう。気軽に入っていくことは決してお勧めしません。今回も雪解け直後ということもあり崩壊地が多数あってそこそこ大変でした。
5・6のコルより涸沢
コルより涸沢への下降も心配していたほど雪はなく楽勝でした。雪解けの後にたくさんの花が咲いていました。
コメバツガザクラ
なんとか無事に涸沢小屋に到着。ビールで乾杯です。小屋番の谷君に依頼されていた奥又および5.6の写真をSD経由で渡して終了。
翌日は北穂の東稜です。最高の天気に恵まれました。
前穂北尾根
あいかわらず北穂東稜は取り付き核心な気がします…。途中ライチョウに出会いました。別にそんなに珍しいものでもないですが、一応…。
東稜に上がると槍がよく見えます。
特に何事もなく無事に北穂山荘到着。たくさんの韓国人登山者が迎えてくれました。
北穂より東稜を望む
ここから一般道に入りますが決して簡単とは言えません。松濤岩のあたりでシコタンソウの大株を見つけました。
簡単じゃないとは言ってもバリエーションに行こうっていう方からすればまあ簡単な登山道でしょうかね?疲れはしたものの無事穂高岳山荘へ到着。混んでいました。
最終日は奥穂から前穂(ここまで一般道)、そして明神主稜、5峰より南東稜下降です。長い一日です。朝五時朝食は弁当にしてもらい出発です。Sさんはかなりお疲れのようですがせっかく好天だし、なんとしてでも行くと強い決意を見せてくれました。
奥穂から目指す明神主稜が見えています。
吊尾根を前穂まで行きロープハーネスセットしていよいよ明神岳の領域に入っていきます。
2日前に訪れた奥又白池が美しく見えていました。
疲れはたっぷり残っているようでなかなか進みませんがなんとか5峰までたどり着きました。
しかし、ここからの下降もうんざりするぐらい長いです。
明神岳5峰より上高地
結局13時間近い行動時間のすえ上高地到着は18時前となりました。それにしてもSさんよく頑張りました。
私は昨日一日休んで今日は新平湯温泉に移動してきています。
明日から九州の読売旅行のツアーで笠ヶ岳から水晶、野口五郎、烏帽子でブナ立尾根下降です。
なんと6名のツアー!こんなツアー最高です(笑)。