この内容は当事務所主催のガイドツアーによる場合のみ適用されます。個人的に冬山登山を行う際には参考になる書籍や信頼できる先達に聞いたうえでご自分で判断してギアを選んでください。
絶対必要な装備を中心に書いてあります。〇印はあれば便利って程度です。
◎冬山用登山靴
冬山用または4シーズン用とされるものを選んでください。3シーズン用では本格的な冬山に対応できません。またフィッティングの際には靴下1枚で選んでください。
◎冬用ゲイター(ロングスパッツ)
パンツに付属のゲイターがある場合でも必ず常備してください。
◎クランポン(アイゼン)
必ず10~12本爪のものを用意してください。軽アイゼンはアイゼンではありません!
◎アイスアックス(ピッケル)
通常の冬山であれば身長-105~110㎝ぐらいが使いやすいでしょう。
◎グローブ(手袋)
インナーにフリースまたはウール。オーバーにゴアテックスという組み合わせがオーソドックス。インナーは替えも必須です。昨今ではインナーとオーバーが組み合わせのものも各社より発売されており使いやすい。その場合もインナーの替えは必須。
〇ウォーキングポール(ストック)
あると便利ですが必需品ではありません。スノーバスケットを装着していなければ雪山では意味をなしません。
◎雪崩ビーコン
雪崩対策用品。電波送受信機。レンタル1000円/1日。
◎プローブ
雪崩対策用品。ゾンデ棒。レンタル500円/1日。
◎ショベル
雪崩対策用品。スコップ。金属製がお勧め。レンタル500円/1日。
◎バックパック
リュックサック。装備品運搬用。小屋泊まりで35L程度。テントや避難小屋で50L程度が使いやすい。
◎アウターウェア
防水透湿性(ハードシェル)または撥水透湿性(ソフトシェル)のもの。レインウェアで代用可。
◎ミッドウェア
中間着。マイクロフリースや軽量ダウンなど。
◎アンダーウェア(靴下も含む)
化学繊維またはウール。綿製品は絶対不可。替えも必須です。
◎ゴーグル&サングラス
紫外線からの目の保護、および雪や風の日の視界確保。通常時はサングラス(曇り防止)、荒天時はゴーグルを使用。
◎バラクラバ(目出帽)、〇ニットキャップ
バラクラバはいかなるときでも必須。
◎ワカン
地域により必須の場合とそうでない場合があります。スノーシューでの代用は厳しいとお考えください。
◎ヘッドランプ
たとえ半日の予定であっても、いついかなる時でも必須です。替えの電池もともに用意すること。
◎水筒
保温水筒に温かいものを入れておくのがよい。
◎行動食
ゆっくりと食事できないことも多々あります。手軽に口に入れられるものを。
雪山に挑むには、色々と準備が必要なんですね。命がかかってますからね。そんな雪山に挑む人たちは、山が好きなんでしょうね。