無事、降りてくることができました。
というわけで早速ご報告。
お客さん4名と合流後一路、弥平四郎の大阪屋さんへ。明日からは全く飲めないとあって飲みだめをしておきました。
明朝、好天の中を出発。しばらくは急登が続きます。松平峠手前より大日岳が見え始めました。
続きます。結構長文になるかも?
松平峠から疣岩山までさらに苦しい急登が続きますが、花々が心を休めてくれます。
ヒメサユリ
ベニドウダン
イワイチョウ
ウズラバハクサンチドリ
そうこうしながら本日の宿泊予定切合小屋に到着。
予定外でしたが今日から荷揚げ兼夏営業の準備ということでビールを分けていただきました。しっかり宿泊料も取られましたが。
ところでご愛読の皆さん(そんなやついるのか?)は昨年の飯豊での決死の救出劇を覚えていらっしゃるでしょうか?お忘れの方はこちらをご覧ください。
→昨年のお話
今年も起きてしまいました。やはり飯豊には魔物がすんでいるのでしょうか?
しっかり飲んで食べてみんな寝静まった夜9時過ぎ。(宿泊客は我々だけでした)一人のお客さんが煙たいと騒ぎ始めます!すぐにみんな起きて窓を開けた瞬間一気に煙が二階の部屋中に充満し息ができない状態に…。必死で階下に降りようとヘッドランプで照らすのですが真っ白で何も見えず!そのうち「ボンッ!」と小さな音がしたのでこりゃシャレにならんと全員無理やり下に降りて外に脱出!
原因は管理人のストーブの火の不始末でのボヤでした…。火は水をかけてすぐに消し止められたものの部屋に充満した煙はちょっとやそっとで消えるもんじゃありません。我々が再び床に就いたのはそれからしばらくしてからのことでした…。しかもまた燃えるんじゃないかという恐怖感が先に立って安眠などとは程遠いもの。次の日の行動は全員寝不足でかなりつらいものになりました。
ボヤ騒ぎのあった切合小屋
山小屋で管理人の不始末で火が出るなんてどういうこと?お客さんが出した火でも当然許せるはずもないのに…。さらにいうならその後の対応も?です。人間ですから不注意というものはあります。私だってもちろん失敗します。(もちろん絶対にやっちゃいけないことですが)でもそれを真摯に受け止めて謝罪なり何なりしてくれればこちらも納得できる?というよりしなきゃしょうがないと思うのですが…。切合の管理人は翌朝我々が出発するときには(おそらく寝ていたのでしょうが)謝罪どころかいってらっしゃいのあいさつの一言もありませんでした。お客さんも私も怒り心頭です。
今後、対応に関する質問状でも書いて送ってやろうかとも思っていますがいろいろと面倒なことをやっている暇がないのも確かです。どうしてやりましょう?
そんなわれわれの心を知ってか知らずか磐梯山が静かにたたずんでいました。
今日の行程も長いので気を取り直して頑張るしかありません。上を見て元気出して登っていきます。
ホソバヒナウスユキソウ
めざす朳差ははるか遠くに見えました。きっと寝不足のためでしょう。
全員ボロボロに疲れて梅花皮小屋にたどり着きました。ここでも当日上がってきた小屋番さんにビールを分けていただき、熊汁までごちそうになりました。うーん、前夜の怒りがここで癒されたような…。
翌朝、朳差岳に向かう途中で少しですがイイデリンドウが咲いていました。
こうして無事に飯豊縦走は終わりました。
最高の天気、最高の山、最高の花、そして最低の対応に囲まれて…。
ほとんど99%いい気分なんですが釈然としない気持ちが残る縦走でした。